来日メモリー

完全燃焼、RAINワールドツアー東京公演  (コンサート)

2007/05/28 07:28

bin070528072800005.jpgアジアと米国を縦断するRAIN(ピ)のワールドツアー「RAIN’S COMING」。その日本公演が、雨降る5月25日、東京ドームで行われました。

 昨年12月、韓国での舞台を皮切りに、同月下旬に米国ラスベガス、今年に入ってからは1月に香港、シンガポール、マレーシア、3月にベトナム、台湾、4月にシドニーと、半年間で8地域16公演を行ってきた世界ツアー。ようやく日本でその姿を現します。

 そのスケール、クォリティが破格であることは、これまでにも伝わっていました。
総制作費380億ウォン(約50億円)、舞台監督・振り付けはジェイミー・キング(マドンナ「コンフェッション・ワールドツアー」制作)、映像監督、デザイナーも米国の大物、200人のスタッフ、総重量300トンの巨大な舞台装置、130基の照明などなど……。

 しかし、やはり実際に見て納得したいもの。会場には「SMAPの草なぎ剛、香取慎吾、中居正広がアリーナにいた」「サッカーの三浦選手を見た」「ハ・ジウォン、ジェイ・チョウが来ていた」と目撃談も盛んに飛び交う中、7時30分頃、ステージスクリーンに雷雨をイメージさせる映像とサウンドが響き、いよいよオープニングです。

 ここで早くも観客は総立ちになってしまいました。舞台にせり上がる潜水艦のバルーンからRAINが登場し、最初の曲は「It’s Raining」。
 韓国で見せた、ヘリコプターから滑り降りるアーミースタイルの「I’m Coming」ではありません。日本仕様か、Tシャツに黒い皮の上下、サングラスで、バックダンサーを率いて、初めからワイルドに歌とダンスで観客をノックダウンしにかかります。

 上着を脱いで「Touch Ya」「Why of All things」と3曲歌い、日本語で「東京の皆さんこんばんは! 盛り上がってますか?」と挨拶。以後、MCはすべて日本語で語りかけるRAIN。
 ステージは時に炎を吹き上げ、めくるめく色彩の光が渦巻き、バックスクリーンにはデザイン性の高い幾何学模様が点滅します。
 RAINはステージから半月状に弧を描いた花道に飛び出し、あるいは滝のように水に打たれて悲しい曲「I」を熱唱するなど、パワフルな演出が展開する中、アンコールを含めて22曲を歌い踊りました。

 合間には彼の努力の跡が見える日本語トーク。「次の曲はよく知っていると思います」と紹介して「I Do」を歌い、「RAINという歌手は、期待に応えるため日々努力しています。そんな僕にも、心を分かち合える彼女が必要です。僕の彼女を紹介します」と語って「I Like You Again」に続けるなど、歌にダンスにMCに全力を傾けるRAIN。
 前日に来日しすぐにリハーサルを行った彼は、とにかくいいステージをと渾身の力を振り絞ります。客席も赤、青のRAIN棒を振って一体化、マスコミ席にも、立ち上がって一緒に体を揺らす人がいました。

 途中でスクリーンに映し出されるVTRは、曲のイントロになっているのですが、シャワーシーンや、裸の背中のアップなど、彼の肉体美を強調します。こんなにもスタイルのいい人なのかと再発見。それから実際にRAINが登場すると、体の線に目が吸い寄せられ、広い会場で小さな彼の姿が大きく見えてきます。

 顔は小さく、ウェストは引き絞られ、見事な体の男性が、歌で、ダンスで自分自身を思い切り発散し、あふれんばかりのそのパワーを全身に浴びる至福の2時間。ファンがビデオではなく生のコンサートに向かう理由はここにあるのでしょうか。
 腰をくねらせてジャケットを脱ぐ姿はなめらかでなまめかしく、動きの一つ一つが洗練されて美しい。歌やダンスのパフォーマンスは、もはやRAINを輝かせるための小道具に。そうなるとコンサートであろうとなかろうとRAINを追いたくなる、そんなファン心理がわかるような気がしました。

 「あっという間の2時間でしたが、楽しかったですか? これから世界のRAINを目指します。そのためには皆さんの応援が必要です。世界で成功するために、つねにベストの……(詰まって)ゴメンナサイ……ベストを尽くすことを約束します。一緒にいることを忘れないでください。
 今日は日本語ゴメンナサーイ。来てくれてアリガトゴザイマシタ。まーじ嬉しいです」

 黒革の上下、ヒップホップスタイル、黒ベスト+パンツ、白いスーツ、アーミールックなどさまざまな衣装で現れたRAIN、最後は赤系統のつなぎにキャップのカジュアルスタイルでアンコール曲を歌い、「どうもありがとうございました」と別れを告げました。
 名残惜しがるファンに手を振り、腕でサランヘのポーズをとったり、投げキッスをしたり、完全燃焼した満足感あふれる笑顔。

 今後ツアーは、6月2-3日にタイ・バンコク、15日に米国ハワイ・ホノルル、30日までにアトランタのフィリップ・アリーナ、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスの予定。全10カ国、25公演のワールドツアーは6月で幕を閉じますが、 その中でも記憶に残る一夜だったことでしょう。

曲目
01.It’s Raining
02.Touch Ya
03.Why of All things どうして
04.Handshake 握手
05.Erased Face(アカペラ含む)
06.Don’t Stop
07.Me
08.Bad Boy 悪い男(タンゴ)
09.11Days
10.I Like You Again 俺はまた君が好きになった
11.I Do
12.In My Bed 僕が眠っていたベッド
13.Running Away From the Sun 太陽を避ける方法
14.I 俺は
15.Instead of Goodbye さよならの代わりに(ロックバージョン)
16.Is it Good That I am Famous? 僕が有名になって嬉しいかい?(パターン2種類)
17.I’m Coming
18.With U
19.Not a Single Day 1日も
20.Friends
21.Freeway(日本公演のみ)
22.Instead of Goodbye さよならの代わりに(アンコール)

(文責・編集者まーや)

画像(c)StarM、Sachiko Shimaya

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